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家づくり相談室

「耐震等級3」には2つある? どちらの「耐震3」に住みたいですか?

2021.06.30

耐震等級3を取得する時に、構造の検討が必要になりますが、

その構造の強度の計算方法には、「壁量計算」「許容応力度計算による構造計算」がある事をご存知でしょうか?

そして両者にはどんな違いがあるのでしょうか。

 


■「壁量計算」は2階建て以下の木造の建物の耐震性を、壁の量で測る簡易な計算方法

 

2階建て以下、延べ面積500㎡以下、かつ高さ13m 以下、軒高9m 以 下の木造建築物においては、構造計算に代わる簡便な方法として「壁量計算」が認められています。

壁量計算は、令46条4項に定められ、建物にかかる地震力、風圧力に対して必要な壁量(必要壁量) を満たしているかを確かめる計算方式です。

また、(建築基準法での仕様規定と品確法による性能表示があります)この部分の細かい説明は省きます 

 

許容応力度計算が必要とされているのは木造3階建のみ、2階建は基本的には構造計算(許容応力度計算)の必要性がありません。

そのため日本の2階建て以下の木造住宅は、仕様規定に沿った簡易チェックのみで、設計士の経験と判断によって建てているのが現状です。

 

 

■「許容応力度計算(構造計算)」は…3階建以上の建築物には必ず用いられる構造計算の方法のことです。
 

間取りの横軸、縦軸で耐力壁の量が十分かどうかを検証するだけの「壁量計算」とは違い、

建物にかかる固定荷重や積載荷重に地震などの長期荷重、及び短期荷重を想定し部材(構造部材)の内部に生じる抵抗力を計算します。


 

「壁量計算の方が、簡易な分、より安全を見て計算する為、構造計算したものよりも強くなると聞きました。」

たまにこのように質問を頂くことがあります。

この質問のように、許容応力度計算は細かく計算できる分ギリギリを攻めれるため、余分を見て計算する壁量計算の方が丈夫になる可能性もあると考えることもできますが、現行の基準では許容応力度計算を行うと、耐力壁の必要量が増える場合が一般的となっています。なぜなら、壁や柱の配置バランスは問われておらず、地震により圧が偏ってかかった際の耐力までは簡易な壁の数では計算していません。

実際に熊本地震で壊れた住宅には近年の耐震基準(壁量計算)を基準にして建てられた住宅もありました。

 

 

弊社の取り扱うSE構法の供給元NCNより以下のような実験データがあります。

壁量計算の耐震等級3は、構造計算の2の耐震性を下回り倒壊したという驚きの結果となっています。

 

 

 

 

もしかしたら、住宅メーカーやモデルハウスを回っていると、許容応力度計算という言葉を知らない営業マンに出会う可能性もあります。

壁量計算は構造計算ではない事も知らない事もあります。

構造計算や耐震等級をひとまとめにしてしまわず、違いを知ったうえで説明を受けてみると、見えてくるものがあるかもしれません。

建築という専門的な分野は調べたり聞いたりしないと知らないままになる事も多くありますが、必ず来ると言われている大地震。

耐震性と耐震基準についてきちんと理解をしたうえでご自身の納得のいく選択をしていただきたいと思います。

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