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施工事例

【豊明市】カーデザイナーがディテールにこだわって建てた刈谷の街並みを一望するビルトインガレージハウス

J 様邸 / 愛知県豊明市

NWSE(業界会報誌)取材掲載記事から抜粋しました↓↓

 

眺望を得るための 階高3,950mm

 

南下がりの高台に建つ住宅。 目の前の敷地に3階建てが建っても眺望を確保したいという思いから、 まず2階の床の高さを決め、設計がスタートした。

 豊明J様邸は、愛知県豊明市に建つ若い夫婦の住宅である。今回は施 主のJさん夫妻、ニケンハウジング社長の丹羽八州男さんと設計担当 の森瀬将文さんにお話をうかがった。
 豊明市は名古屋市緑区の東隣に位置する人口7万人弱の市である。 隣接する刈谷市との間を流れる境川は古くは尾張と三河の境界にあた り、文化圏としては尾張の東端という位置付けになる。有名な桶狭間の 戦いの史跡も豊明市と緑区をまたいだエリアに位置する。

 

 尾張・名古屋のベッドタウンとして発展してきた豊明市一帯は、一方 で西三河とも呼ばれ、トヨタ自動車を中心とした企業城下町の一角と なっており、関連企業の人たちが多く住むエリアである。Jさん夫妻も、 そのトヨタ関連の企業に勤務している。

 Jさんは、当初、勤め先に近い刈谷市の自然豊かな土地を入手した。 自然が好きだったからである。しかし、街灯も十分に整備されてないよ うなところだったので、将来子どもが生まれて学校に通うことなどを考 えたら不安になり、徒歩圏内に小中学校や診療所などが整ったこの土 地に買い換えた。Jさんと丹羽さんの出会いは、その土地を紹介した不 動産屋を通じてである。

 Jさんの勤務先では、系列のハウスメーカーが住宅の新規取得者向 けにセミナーなどを頻繁に行っていたが、カーデザイナーのJさんにとってそれは、制約が多すぎること、じっくりと付き合って自分の要望 を叶えてくれるものではなかった。自分のこだわりをかたちにしてもら いたかったJさんにとって、丹羽さんたちの設計姿勢とSE構法は、どち らも満足のいくものだった。
 敷地はやや南東に振れた南下がりの細長い形状で、眺望に恵まれて いる。自然豊かな土地を諦めたJさんにとってこの眺望は第二の自然と なった。この眺望を大切にした家にしたい、それが最も重要な与件と なった。

 南下がりとはいえ、南側の敷地に3階建が建てば眺望は損なわれる 可能性がある。自分たちも3階建てにすればよいのだが予算が足りな い。そこで丹羽さんたちが考えたのは、1階の階高を高くして、つまり2 階の床レベルを上げて眺望を確保する、という方法だった。なので2階 の床レベルを決めることから設計が始まった。そして1階の階高は 3,950mmとなった。在来工法では難しい柱長である。

 クルマのデザインを生業とするJさんは、当然、クルマ好きである。 間口の小さい敷地だが、クルマを2台とめられるビルトインガレージも 必須条件だった。そのためメーターモジュールを採用して間口を 6,000mmスパンとし、120mm×240mmの平角柱で対応した。奥行 も6,000mmあり、正方形の無柱の平面である。
 

 

 

 

 Jさんは、空間を壁で仕切って部屋をFIXしてしまうようなnLDK住 宅ではなく、工場のような大きな空間の中で躯体の上にレールを敷い て、その上に載せた部屋を生活シーンに応じて自由に動かすことがで きるような、可変性のある家がいいという強烈なイメージを持ってい た。極端なようにも聞こえるが、人の暮らし方や考え方は常に変化す る。それを受け止めてくれるような家がいい、というのがJさんの考え 方であり、その理想がスケルトンの中をインフィルである部屋が動い ていくような空間、ということなのである。

 

 SE構法のスケルトンの上に置かれた部屋や床が、変幻自在に増えた り減ったり動いたりするJさんのイメージした空間をいつか見てみたい。

延床面積
136.00
建築場所
豊明市
構造
SE構法
規模
2階建てビルトインガレージ

クルマのデザインを生業とするJさんは、当然、クルマ好きである。 間口の小さい敷地だが、クルマを2台とめられるビルトインガレージも 必須条件だった。そのためメーターモジュールを採用して間口を 6,000mmスパンとし、120mm×240mmの平角柱で対応した。奥行 も6,000mmあり、正方形の無柱の平面である。

南下がりとはいえ、南側の敷地に3階建が建てば眺望は損なわれる 可能性がある。自分たちも3階建てにすればよいのだが予算が足りな い。そこで丹羽さんたちが考えたのは、1階の階高を高くして、つまり2 階の床レベルを上げて眺望を確保する、という方法だった。なので2階 の床レベルを決めることから設計が始まった。そして1階の階高は 3,950mmとなった。在来工法では難しい柱長である。

LDKは天井高2,400mm、壁と天井は白いクロス貼り、床はグレー のホモジニアスタイル、キッチンはステンレスのヘアライン仕上げと、 全体に無機質なマテリアルを採用している。JさんはSE構法のスケル トンの考え方には共感しつつも、木のテクスチャーが現れてくること は避けた。建物の色やテクスチャーは、家具や什器など自分が持ち込 んだものの背景になるよう徹底的に無機質にコントロールされた。

東面と南面には4m幅でフルハイトのサッシュが入り、眺望と明る さを確保している。スパンを飛ばしているので南東の角の「4-と」柱 には負担がかかるが、ここに壁を入れてしまうと眺望を邪魔してし まうことになる。柱は抜けないが横連窓は実現しなくてはならない。 そこで丹羽さんたちはエヌ・シー・エヌと協議の上、1階から通し柱とすることで120mm角の柱のみで実現した。

 南側には奥行3,000mmのバルコニーを配して、気候のよいときは 外で飲食を楽しめる。庇の軒裏はLDKの天井面と揃えて、内外の一 体感が生み出されている。

20段ある階段を矩折れに上がるとLDKに至る。キッチンは眺望を 楽しみながら調理ができるアイランド型で、Jさん自ら立つことが多い とのこと。西側に水回りをまとめ、北側に寝室を配置している。

東側のアプローチを経てエントランスを入ると、右手が前述のガレー ジ、左手は両親が泊まりにきた際にも使えるフリースペースと子ども室 が2室並ぶ。子ども室は上部にロフトを設けてそこを寝床に、下を勉強 スペースに、という構成である。仕上げはしているが梁型が現れ、1階 の階高を感じられる現在唯一の空間である。

 外壁は旭化成のヘーベルパワーボードに塗装で、これはニケンハウ ジングの標準仕様だが、Jさんも、面一のディテールで納まった工業 製品が屹立するような外観のイメージを持っていたので、ふたりのテ クスチャーとディテールのテイストはよく合っている。


 1階の階高を大きくする理由には、床面積に算入されない床下収納 スペースを設けたいという目論見が多いが、この家ではそれを設けて いない。Jさんは、将来ビルトインガレージを改修して機械式の立体駐車場を中に入れ、あと2台、好きな車を持ちたいという野望を持って いる。そうした改修の際には、先回りしたようなつくり込みはかえって 不自由を招きかねない。


Jさんは、空間を壁で仕切って部屋をFIXしてしまうようなnLDK住 宅ではなく、工場のような大きな空間の中で躯体の上にレールを敷い て、その上に載せた部屋を生活シーンに応じて自由に動かすことがで きるような、可変性のある家がいいという強烈なイメージを持ってい た。極端なようにも聞こえるが、人の暮らし方や考え方は常に変化す る。それを受け止めてくれるような家がいい、というのがJさんの考え 方であり、その理想がスケルトンの中をインフィルである部屋が動い ていくような空間、ということなのである。

 SE構法のスケルトンの上に置かれた部屋や床が、変幻自在に増えた り減ったり動いたりするJさんのイメージした空間をいつか見てみたい。

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