注文住宅憧れの「ランドリールーム」って実際必要?家事ラクを考察してみました。。。

注文住宅憧れの「ランドリールーム」って実際必要?家事ラクを考察してみました。。。
藤原 裕子

Writer

藤原 裕子

今や注文住宅の間取りに必須の仕様となりつつあるランドリールーム。

天気を気にする必要もなく、室内干しができ、同空間内に洗濯機やアイロン等の作業台、ファミリークローゼットとつなげれば、ここで洗濯から収納まで完結できてしまう素晴らしい家事ラク空間です。

ランドリールームとは、

  • 洗う
  • 干す
  • 取り込む
  • たたむ
  • アイロンがけ

これらの洗濯に関する家事を一つの部屋で完結できるようにした部屋のこと。

ただ、この空間は他のお風呂場やクローゼット収納と近い位置に配置したい事から、1階と2階のゾーニングに影響し、間取り計画で頭を悩ませる存在にもなっています。

 

そこで、色んなお施主様の間取りを見てきたなかでの最近の傾向と、自邸にランドリールームを設けて実際に使ってみた個人的経験もふまえて

ランドリールームについて少し考察してみます。

 

 

Q.家族4人の衣類を干すのに必要な広さってどれくらい?

大体家族4人の衣類を干すのに必要な広さは2~3畳と言われています。

ただしこれは一般的に言われている容量で、例えば現場系の職業の方だったり、お子様が運動部や野球チーム、スポーツクラブに通うなどすれば毎日の洗濯量も大幅に増えるため、ライフスタイルでかなり洗濯量は変わります。

 

いったい我が家にはどれくらいの広さが必要?と思った方は衣類が厚手の時や、洗濯物が多い日を基準に一度ご家庭の洗濯物を干して計測してみるとおおよその必要な広さがわかります。

 

 

注意したいのが、せっかく物干しのためにそれだけの空間を割くのであれば…と、洗濯機、乾燥機、物干し、アイロンがけ、お畳みの作業台、バケツのように使えるスロップシンクなどなどそこに色々な用途を持たせ、気が付くとどんどんランドリールームが大きくなり、他のゾーニングとバランスが取れなる事です。

これはお子様が小さいご家庭や、共働きなど、毎日の家事育児で多忙な方ほどいつの間にか陥りやすい思考で、家づくりあるあるです。

そこで悩んだ時に考えていただきたいことがあります。

 

Q.アイロンがけはどこでしたいですか?ながら家事はランドリールームには適さない。

アイロンがけなどの作業もランドリールーム内でできるカウンター付きの間取りも人気です。

アイロン台がカウンターにビルトインしていてニョキっと出てきたりとアイデアも様々で楽しいですね。

その場合は作業する腕が壁や物にぶつからないように空間を広く取る必要が出てきます。

…ただ、ご自身のアイロン作業を振り返って想像していただきたい事があります。

 

まとめて何枚かアイロンをかける場合、そこそこ時間を取るので、実際はリビングでテレビを見ながら…、ダイニングテーブルにアイロンマットを敷いて子供達を見守りながら…、家族と会話をしながら…

「ながら家事」してませんか?

お子様が小さくて目が離せない忙しいライフスタイル時に、ランドリールームにアイロンは必要か?

また、新しい洗濯機がシワを延ばす機能も増えているという事も考えてみると、ランドリールームに機能や広さを持たせるよりも、キッチンの近くにアイロンの置き場所を配置する方が効果的な場合があります。

 

同じく「ながら家事」に向いているのは洗濯物のお畳みです。

共働きが主流になっている今の時代、お母さんだけでなくお父さん、お子様達も洗濯物を畳む習慣にしたい!そんな風に考えているご家庭も多いのではないでしょうか。こちらも必ずしもランドリーで行わなくてもいいかもしれません。

ただしランドリーにファミリークローゼットが隣接している場合は、お畳みするカウンターがランドリールームにある方が効率が良いでしょう。

 

ながら家事にむいた作業が、アイロンがけ、洗濯のおたたみ、食器洗い、食材のヘタ取りや皮むきなどの仕込み作業等

これらの家事は一人が狭い空間にこもって行うよりも広い場所でみんなで行える仕掛けの間取りの方がこれからの時代はラクになる可能性も。ご自身に向いているのはどんな空間か、想像して計画してみてくださいね。

 

 

Q.新築時、乾燥機能付きの家電は導入しますか?

結論からいってしまうと、この質問に対する答えでランドリールームの必要なスペースが大きく変わります。

弊社でマイホーム新築をするお客様は、最近かなりの割合でガス乾燥機の乾太君や、大容量乾燥機能が付いた最新の全自動洗濯機を導入されます。

今の全自動洗濯機はどんどん高額になっていますが、かなり乾燥機能も発達していて、結構な量でもしっかり乾かすことができます。

また、洗濯機を縦型などの乾燥機能のないシンプルなものにして、乾太君を購入する計画の方も増えています。

(乾太君はガスで沢山の衣類を乾かす今をときめく大人気家電設備のひとつです。)

 

Q.そもそも洗濯物ってどれくらい干しますか?

 

乾燥機能のない洗濯機を使用しているご家庭の方は、当然ですが毎回全ての衣類を干していると思います。

家族4人の衣類を干しきるだけの面積を屋内空間で作ろうと思うと、先で述べたように2~3畳の面積を取ることになりますが、

では、乾燥機を導入する場合は、どうでしょうか?

 

 

 

キモになるのは乾燥機の使用頻度

新しい便利な家電設備の導入でライフスタイルそのものが変わる時代です。

乾燥機を併用することで洗濯物を干すスペースをかなり削減することが可能になります。

 

 

その場合は乾燥機でどれだけの衣類を乾かし

物干しバーでどれだけの衣類を干したいか。

ここをしっかりと検証することが重要になってきます。

乾燥機をあくまでも補助として考え、タオルは乾燥機で衣類は干して乾かしたいなど使い分ける予定の方は2畳分くらいの物干しスペースを用意できると便利です。

 

室内干しスペースは他スペースと空間を共有しやすい

室内干しは、天井を使うので洗面所の通路や脱衣室内など他の役割を持つ空間を共有できるのが良いところです。

サンルームなど独立した物干しの為のスペースを確保することが難しい時は、物干しバーなどで、脱衣場や洗面所などの他の空間と共有する方が多いです。

この場合に注意したいのは、人の通路になるところや人の目線に入るところに配置すると、干している最中かなりの生活感と存在感を放ちます。

他の空間と共有するときによくある失敗例は…

  • 洗濯物が動線上にあるので邪魔
  • ドアと洗濯物がぶつかる
  • 乾かないor乾きムラができる
  • 2本のバーの距離が近くて衣類が重なる
  •               といった問題が起こってきます。

「ホシ姫サマ」という、使う時だけ洗濯物干しを上げ下げできる商品もあります。昇降式の物干しバーは使わない時は格納できるので、陽の当たる窓際に設ける方も多いですよ。

外に干すよりも時間がかかる室内干し。通路などに取り付けた割にたくさん干すと、乾かない場合も多いです。

上げ下げできるからと安易に配置すると、使用中にドアと干している衣類が干渉することも。

また、人目につく所の場合は 干してから乾くまで、乾かすものや量、日当たりの無い場所では丸1日以上干す事を忘れずに。

暮らしてみてからの後悔ポイントとならないように、しっかり考えてゾーニングしたいですね。

 

 

 

敷地が許すならばランドリー室とつながるファミリークローゼットのセットが大多数の理想!

要望でも多い室内干しした衣類を隣接するファミクロへ吊るしたままハンガーごと収納する動線です。 

とても便利なのですが室内干しできるランドリーもそこそこ床面積が必要で、かつ家族の衣類を集約するファミリークローゼットも面積が必要です。両方面積が必要なものを並んで配置するとなると広い敷地でなければ難易度の高い要望となります。

折衷案としては

  • ファミリークローゼットを小さくして、スタメンの衣類だけをファミリークローゼットで管理。季節外の物は個室のクローゼットで保管。
  • 脱衣室にお風呂上りに着るパジャマや下着類を収納する少量の収納を設ける。別の階に大きなファミリークローゼットを設けてそこで衣類は一括集約。
  • ウォークインクローゼットとランドリールームを一体化する。 ←我が家はこうしましたが、3帖しかない中で洗濯機も置いて室内干しもして収納もそこでしているので楽ですが、結構ごちゃごちゃになります…衣装持ちなタイプなのでさすがにもう少し面積が必要でした。

などなど、各ご家庭でさまざまに家事ラク動線を工夫されています。

家事ラクの間取りのお家を実際にご覧いただけます!

こちらは脱衣室が広めに設計されていてそこに乾太君乾燥機+物干しスペースもしっかりと設けています。(脱衣室一体型)

さらには乾かした衣類をファミリークローゼットへ直通で運べる、夢のような家事ラク動線を実現されたお家です。

実際の物干しスペースの広さをご覧になりたい方やファミリークローゼットとの動線などを体感したい方にも非常に参考にして頂ける間取りになっています。気になる方は是非、見学お申し込みください。

 

【予約制】あたたかくて家事ラク。土間リビング×天然木の和ナチュラルな家

藤原 裕子

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藤原 裕子

「会う前に知ってもらい好きになってもらう」他社にはない強みや魅力を引き出して、必要としている方に正しく届ける。そんなことを日々心掛けています。
ニケンの家づくりのこと、スタッフのこと等々、たくさんの方にニケンのことをもっと知っていただくため、SNSも毎日更新中!
インテリア専卒のインテリア好き。
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