SE構法の弱点!?

SE構法の弱点!?

インテリアコーディネーターの田中です。

 

ときどき『SE構法の欠点ってなんですか?』とお客様に訊かれることがあります。

SE構法の欠点ってなんだろう?と考え思い当たったのは、集成材を使用しているため【真壁納まり】の純和風建築で柱をそのまま見せるのは難しい、ということです。

 

建物の壁には、柱を化粧で見せる【真壁納まり】と柱を覆う【大壁納まり】があります。

 ↓ 真壁納まり・・・壁面が柱の面より内側に引っ込んでいて柱が見える。

 ↓ 大壁納まり・・壁を柱の外側で仕上げるので柱が隠れる。

 

和風建築は柱が見える【真壁納まり】が一般的で、書院造や数寄屋造などの純和風建築の場合『柱は東濃桧や吉野杉で無節の柾目が良い』など、木目の美しい樹種にこだわって建てる方も多いのですが、

 

在来工法、東濃桧の無節の柱(左の壁)

 

SE構法の柱は欧州赤松の集成材なので(とても強度はありますが)柾目の美しさなどを求られる場所に使うことは難しいです。

そこで、和風建築のご要望を頂いた場合は、SE構法の躯体の内側に木目の美しい付け柱を設けて【真壁納まり風】にします。

SE構法で造った豊明市I様邸和室(大壁、付け柱)

 

 ↓付け柱の例

 

このように付け柱などを工夫すれば、SE構法でも純和風建築の趣を出すことは可能です。

けれど、『付け柱ではなく、構造躯体自体を表しにして本格的な書院造が建てたい』というご要望にはお応えできないことが、SE構法の弱点と言えます。

 

ただ、真壁納まりにして集成材の柱や梁をそのまま見せることはもちろん可能です。ざっくりとラフなイメージの和の空間でしたら集成材の継ぎ目や節などは苦になりません。

大府市S様邸

 

和風建築と一言で言っても、真・行・草 さまざまで、何を和と感じるかも人それぞれ。

ニケンハウジングのスタッフは年齢層が高めだからか(?)数寄屋建築好きが多く椿の変木や桧の錆丸太などに萌えて、和の建築談義に花を咲かせています(*^^*)

 

 

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