土地をこれから購入しようとする方への基本的知識。ちょっとしたコツ10選
2024.05.31
家づくり相談室スタッフブログ
Writer
丹羽 三洋 二級建築士
土地をこれから購入しようとする方への基本的知識。ちょっとしたコツを10点お伝え致します。
1、本気で買う意思を伝え不動産屋さんから優先的に情報をもらいましょう。
2、買う前に土地を見てくれる工務店か設計士を探す。
3、いつまでも買えない人にならない為に、購入には期限を決める。
4、建てたい建物の予算感をつかんでから土地の金額を定めましょう。
5、大きな土地の注意点。外構にお金がかかります。
6、傾斜地の注意点。造成にお金がかかります。
7、ハザードマップで確認して災害のない土地を選びましょう。
8、境界杭がない場合、測量にお金がかかるので杭の確認をしましょう。
9、土地の瑕疵担保保証期間を6か月に延ばしてもらいましょう。
10、ポータルサイトで欲しい土地の金額の相場を把握しましょう。
11、あなたが欲しい土地は他の人も欲しいことを理解しましょう。
1. 土地を買うのには多くの方が不動産屋さんから買うと思いますが、自分の情報を開示しないと不動産屋さんも本気で相手にしてくれません。ポータルサイトに出る前に良い土地の情報は不動産屋さん達の持つ顧客様に先にご案内がされて売れていくので、不動産屋さんと信頼関係を築き、市場に出回る前の情報をゲットしましょう。
2. よくあるのが、不動産屋さん目線では良い土地が、建築士から見て良くない土地な事が多くあります。建築工事の部分で金額がかかったり、思っていたような家が建たないケースもありますので、買う前にチェックしてもらうと良いですね。
3. 価格・立地・形状 100点満点の土地に出会いたいのが当然の心理ですが、100点満点の掘り出し物はまずありません。
もしかすると出てくるかもしれない。そちらの方がよかった~と後悔する事を恐れて時を失してしまい、本来は自分名義の所有の土地で理想の間取りやデザインで暮らしたかったはずが、手狭な賃貸で10年以上暮らす方も沢山います。そういう場合は賃貸の費用を払いながら将来のマイホーム貯金もしているので、一生賃貸で暮らしたいや早めに家を持った方に比べて住宅負担割合の大きいライフプランになります。
いつかは必ず自分の家を持ちたい、団体信用生命保険に加入して万が一のことがあっても家族には家を残したいと思っている方は、年齢が若く健康で金利が低いうちに土地は60点70点で決断して建築側で100点するという視点を持ち、早く快適で幸せなマイホーム暮らしを実現することをお勧めします。
4. 住宅雑誌や不動産の情報に載っている建物の参考PLANと参考価格をうのみにして先に土地を購入して、建物に大幅に予算が足りなくなるケースが多いです。雑誌に載っている予算は外構や解体費用、造成、その他諸経費は入っていません。また、不動産屋さんの参考PLANはとても安い値段設定で書かれていますのでご自身の欲しい性能値や安全性はまず入っていないと思って間違いありません。
5.大きな土地は、当然ながら敷地に対する費用が多くかかります。しっかりと門扉や塀を建てたり、カーポートやコンクリート、植栽などを施す場合はあっという間に何百万と費用がかかってきますので、そこもしっかりと検討しましょう。
6,傾斜地は見晴らしがよい場所も多く道路の高さと居住スペースの高低差で目線がずれてプライバシーの確保もしやすい利点がありますが、擁壁に多くの予算を割く可能性が高いです。勾配を活かして半地下RC造のガレージにするのもとても有意義な土地活用ですが、居住する建物の金額とは別に1000万円以上の予算をみておく必要があると思います。(金額は現在物価の上昇著しいのであくまでもご参考までに)
7.ハザードマップで液状化や水害などの情報を見ておきましょう。浸水のある地域であればその高さ以上に床を上げて設計し、しっかりと地盤改良をおこなう必要があります。弊社の場合ですが、近隣のご老人などに災害時の様子を確認するなどもしています。下調べを行って災害に備えた家づくりが出来そうかを検証します。
8. 古い建物がたっていたり、農地だったりするときによくあるのが杭が見当たらない事。後々もめることが無いように測量士、杭を打つことが必要ですが、そこにも別途費用が掛かります。
9. 土地に後から問題(瑕疵)があった場合に保証される期間がありますが、3か月と設定されているケースが一番多いです。これは注文住宅を検討している場合あっという間に過ぎてしまう期間です。地盤調査のさいにある程度の埋設物があるか推測はしますが、すべて掘り返して確認してから購入することはできません。いざ地盤改良の着工した時には時遅しにならないように、6か月以上に伸ばしてもらうよう交渉することをお勧めします。
10. 土地の購入は事前に情報を得る事が大事です。杭が無い水道が無い側溝が無いなどの費用が他の類似の条件の土地よりも多くかかる場合は価格交渉をする事も一つですが、そのために相場をポータルサイトなどであらかじめ勉強しておきましょう。
11. 土地が出てきてから勉強していると他の人に取られてしまいますので、ご自身でも色々と勉強するまたは信頼できる専門家をみつけて素早い決断が出来るよう備えておきましょう。
弊社でも、土地のご相談は常時、承っております。
見て欲しい!という土地がある、これから土地を探したい、そんな方はよろず相談会へお越しください。
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二級建築士お客さまの夢に可能な限り応えていく、私の心がけです。
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